ドコモ「マイエリア」終了のお知らせを見て

ドコモにはフェムトセル(小型簡易基地局)を利用した
「マイエリア」という有料サービスがあります。
自宅の固定回線に基地局を作ってもらって、自宅内がFOMAエリアになるサービスです。

ホームUは固定網につながるWi-Fiを利用しての通信だったのに対して、
マイエリアは固定網につながるFOMAエリアを作って通信するものです。
ホームUは機種が限られていましたが、マイエリアはFOMA端末なら何でも対応します。
(しかし、通信速度はホームUの方が上です。
 ホームUはXi並みに速度が出ますが、新規受付も終わりサービス終了が決まっています。
 現在、私の自宅ではiモードアプリで6Mbps出ていました。)

そのマイエリアのサービスが終了するというニュースが入ってきました。
報道発表資料 : 「マイエリア」サービスを終了 | お知らせ | NTTドコモ

現在の3G回線がひっ迫してネットワーク品質が問われている状況において、
フェムトセルサービスの1つを終了するのは暴挙としか言いようがありません。
「現在の事業環境の変化から、経営資源を集中すべく」としていますが、
Wi-Fi普及を理由に終了を決めるのは早計と言わざるを得ません。
どうやら契約数があまり伸びなかったのもあるようですが、
FOMAがまだまだ終わらない現状において、このタイミングで終了する意味が分かりません。
一度無料にしてサービスを展開し、その後やめると判断するのであればまだ理解できますが。

以前、当ブログで書いた気もしますが、
ドコモはネットワークのインフラに過剰に自信を持ち過ぎです。
インターネットは冗長性を担保されるべきものであり、
その方法をユーザーが選択できる環境が必要です。
通常の3G回線のみでいいかどうか判断するのは利用者側であって、提供者側ではありません。
フェムトセルを利用しない理由として、
Wi-Fiがあればよく、自宅内の電波を希望しないからというのとは別の次元だと思います。