スマートフォンのバッテリー問題と制御信号

スマートフォンは一般に、「バッテリーの持ちが悪い」と言われてます。
いわく「一日持たない」「夜まで持たない」
「今までのガラケーだったら大丈夫だったのに」
「モバイルバッテリーは必須だよね」

どうしてなのでしょうか?
単純に答えると、スマホのアプリに問題の一因があります。
(他の問題についてはまた後日)

ご存知の通り、スマホは自由にアプリを追加することができます。
そして、それらのアプリは誰でも自由に作ることができるものです。
アプリはアプリそのものが正常に動きさえすればいいのであって、
何回通信しようが、端末のバッテリーをどんなに使おうが、
すべてはアプリを作った人の配慮と考慮次第ということです。
(もちろん、OSで規定されている範囲というものはありますが)

スマートフォンは「同期すること」がメインのコンセプトです。
それはつまり「通信していつも同じ状態にするということ」です。
そのためには「新しい情報がないか確認しに行くこと」も必要です。
従来のケータイ電話は「通話+α」だったので、
そのような思想はほとんどありませんでした。

「いつも同じ状態にすること」のために、何度も通信します。
「新しい情報がないか確認しに行くこと」によっても、何度も通信します。
当然、通信する回数が増えれば電池を消耗するでしょう。

通信する回数は制御信号となって電波の中を行き来します。
先日のドコモの通信障害は制御信号の問題とされていましたが、
この制御信号はネットワークの負荷だけでなく、
私たちの持つ端末の電池の持ちにも深く関わる問題なのです。