ドコモのネットワーク障害についての雑感

昨日の東京都心部で発生したドコモのネットワーク障害。
各マスコミ様が記事にしておりますので、詳細はそちらをご確認ください。
今回は、以前ドコモで働いていた私の雑感でも。

昨今、Xi(クロッシィ)と呼ばれるLTEを利用したサービスを開始し、
次世代高速通信に力を入れているドコモ。
このXiであれば、今回のネットワーク障害に対しては、
インターネット系に関しては影響はあまり受けなかった模様です。
というのも、XiとFOMAは、パケットの通り道が別だからです。

とはいえ、音声の通り道は現時点では同じなので、
通話がしづらいというのはあったかもしれません。
しかし、SkypeVoIPを利用した通話アプリはパケット通信ですので、
マーケットからアプリをダウンロードしてくれば問題なかった可能性が考えられます。


機械は人が作ったものですので、時には故障することもあるでしょう。
しかし、問題なのは、その冗長性をいかに担保するかということです。
多くなる通信に対して、更なる機械の増強というのは、
馬力がたくさん必要だからエンジンを大きくするという発想にすぎません。
いわば、アメ車ですね。
しかし、大きくし続けていくのにもいつか限界が訪れます。
どこかでバイパスを作り、通信を少なくするシステムが必要です。

今、各社とも急ピッチでLTE化やWi-Fiを利用することが進んでいますが、
それだけではおそらく足りないでしょう。
スマートフォンのOS上で何らかの通信制限が規定されない限り、
この問題はいつまでも頭を悩ませることになると思います。