Xi(クロッシィ)とは何か。(その2)

今回は「低遅延」のお話。
まず、遅延とは何かを考えます。

インターネットやケータイで通話をするときは、
つながるまでに相手側と何度かやりとりが発生します。
そのやりとりが速ければ速くつながります。
あまりにもやりとりが遅いと、機械がタイムアウトとして処理して、つながらなかったりします。

やりとりをする通り道が、今までとは別の通り道(高速道路)を通るのがLTEです。
今までの通り道は、音声とパケットが同じ道を共用してましたが、
LTEの通り道はパケット専用です。
そのため、ソフトバンクイーモバイルがやっている高速パケット通信は、
今までの3Gの通り道を拡張して通信している技術ですので、「遅延」が異なってきます。

低遅延だからといって単純にアクセスしやすくなるというわけではありませんが、
遅延が少ないとデータのやりとりの無駄が少なくなります。
そして、楽器のセッションとかもできたり、
同時通訳ができたり、遠隔手術ができるようになったりするかもしれません。

どうしても「速さ」だけが強調されてしまうので見落とされがちですが、
LTEの可能性の一番の魅力は「低遅延」にあるのです。